特権IDとは、システムに対して高い権限を保有する特別なアカウントのことです。OSやデータベース、クラウドなど、さまざまなシステムの運用管理業務で利用されます。
その権限の高さから、特権IDの濫用・誤用は大規模な情報漏洩事件やシステム障害を招いたり、さらにはサイバー攻撃で攻撃者の最終目的遂行のために狙われるなど、システムの安全性を担保するうえで、特権IDの適切な管理はますます重要になっています。
厳格かつ効率的・効果的な管理を実現するためには、内部不正とサイバー攻撃の両方を考慮した管理のポイントを押さえるだけでなく、管理対象システムごとの留意点やツール導入の是非・費用対効果の側面など、さまざまな観点から検討する必要があります。
本書は、「特権ID」について、その管理不備に伴うリスク、管理の考え方やポイント、解決手段として特権ID管理ツールを選定するポイントなど、基本的な知識から具体的な対策内容までを網羅的に解説した指南書です。
弊社エンカレッジ・テクノロジが20年以上にわたって蓄積してきた特権ID管理のナレッジ・ノウハウをふんだんに盛り込んでいます。最新版である第7版は、初版を2017年に発行して以降、変化するシステム環境に伴い改訂を重ね、2025年6月に新たに公開したものです。
本書が皆様のシステムのセキュリティ向上にお役立ていただけましたら幸いです。
エンカレッジ・テクノロジは、システムの特権アクセス・操作証跡管理ソリューションを開発・販売しております。
内部不正やサイバー攻撃など、内外のセキュリティ脅威からシステムを守り、システム運用の安全と安定稼働を実現します。