
昨今、被害が急増するランサムウェア攻撃。2026年は、ランサムウェアなどサイバー攻撃に対する耐性を高め、安心してITを利用できるようにすることが重要な年にしていくために、講じるべき対策・具体的な運用方法について、連載形式でお届けしています。
最終回となる今回は、特権アカウントのログ点検について触れてまいります。
これまでの連載記事では、ランサムウェア攻撃から防御の秘訣として、主に特権アカウントの管理・運用の在り方についてご説明してまいりました。具体的には以下について説明してまいりました。
(1) 一般権限との分離、常用をさけること
(2) 管理の複雑化を招かないようにする方法
(3) 多要素認証の設定のポイント
(4) 個人の識別と特権アカウントによるサーバー認証の役割

どのようなセキュリティ対策においても、リスクを完全になくすことは難しいのが現実です。そのため、予防的な取り組みだけではなく、点検などの発見的な取り組みを合わせて実施することが重要です。
特に特権アカウントは、その権限の高さ故、仮にアカウントが奪取されてしまった場合、予防的な仕組みが無効化されてしまうことも想定しなければなりません。
先日発生したランサムウェア被害では、エンドポイントに導入されていたEDRが無効化され、端末におけるマルウェア感染の検知が行えなかったことが明らかになっています。
発見的な取り組みの中で最も有効なものが、システムのアクセスログを確認し、不審なアクセスがなかったかどうかを点検すること、すなわちログ点検を行うこととなります。
ログ点検は、予防的な対策を何らかの形ですり抜けた不正アクセスを発見するためだけではなく、整備した予防的な取り組みが有効に機能していることを確認するという意味で、必要性が高い対策です。
特権アカウントのログ点検を実行する上で、考慮しなければならない検討課題がいくつかあります。
上記のような課題を考慮しつつ、特権アカウントのログ点検のベストな方法は以下の通りです。

さて、今回の記事で、「2026年 最低限これだけは実施すべきランサムウェア対策」の連載は終了となります。少しでも皆様のセキュリティ対策にお役立ていただけますと幸いです。
本サイト「認証・アクセス管理ガイド」では、今後もシステムの認証やアクセス管理を中心にセキュリティのトレンドやお役立ち記事、セミナー情報などを掲載してまいりますので、是非ご確認ください。
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